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2007年07月18日
「新潮」8月号
■仲俣暁生さんのブログで触れられていた橋本治・浅田彰対談が読みたくて購入。が、基本的に日本美術の話が中心でいまいちピンと来なかった。まあ全体的に、ガツンと突き抜けちゃった橋本治に対していまひとつキレの悪い浅田彰、という印象。しかしながら個人的に膝を打ったのは浅田彰の
「ディシプリン」だけれど、日本語で言えば要するに「躾け」ですね。姿勢をちゃんとしなさいとか、げらげら笑ってちゃいけませんとか(笑)
という発言。なるほどー、さすがうまいこというなあ、なんだかんだで頭のいいひとは違うなあ、と思いました。
■で、珍しく掲載されてる小説も(連載ものを除き)ざっと読んでみた。大竹昭子「見学随時可」という短編が結構おおっ!と思う出来。中年サラリーマンが散歩中に立ち寄ったマンションで変わった物件を発見し、誰にも内緒の隠れ家としてそこを借りることにする。が、そこからだんだん悪夢的な展開に……、というようなもの。なかなかゾクっとくる幻想小説。
■あと田中慎弥「蛹」というのが変な小説だなぁと思った。かぶと虫の幼虫が主人公なの。変に重厚な文体で、幼虫の物思うさまを描くという。
■ちょっと前にomo*8くんに「文芸誌なんか普通に買ってるんですねー」と感心されたことがあるのだが、実際たまに読むと面白いですよ。
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投稿者 junne : 2007年07月18日 23:59
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