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2008年03月01日
マイク・デイヴィス『自動車爆弾の歴史』
■同じ著者の『要塞都市LA』『感染爆発―鳥インフルエンザの脅威』と面白かったので続けて読んだ『自動車爆弾の歴史』。タイトルどおり、自動車などの乗り物に爆弾を積むという形のテロリズムが20世紀に生まれ、それがどのように発展して今に至るのかというのを詳細にまとめた本。
■強硬なシオニストたちがイスラエル建国前後に採用した戦術がパレスチナゲリラによって発展的に継承されてたり、敵味方を超えてテクノロジー(爆薬の種類とか)と戦術(車の種類とかターゲッティングとか)が受け継がれ発展していく様子というのはなかなかすげえもんだなあと思う。あと、それに対する政府等の国家機関や大企業といった、自動車爆弾攻撃の対象にされる側にいまひとつ危機感や認識が足りてなかったり、対策がピントはずれだったりっていうのを指摘してまわる語り口は『感染爆発』とも非常に近いものがあって、これっていうのはもうこの著者のスタイルなんだなあと思った。
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投稿者 junne : 2008年03月01日 15:53
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