« Mount System in Loft vol.6 | メイン | HP2133 »
2008年07月02日
スタジオボイス2008年7月号
■もう先月号なんだけど、「リトルプレス特集号」ということで、友人知人が多数寄稿しているということもあって購入してあったのね。で、ようやくとりあえず特集をざっと読んでみたのだけど、うーん、なんか違和感が。そもそも紹介されてるのが全体にアートブックみたいなやつが多いの。んで、まあ一応小さいながらも出版社の体裁を取っていて、ちゃんと製本とかして作ってる感じの。とりあえずぼくがLilmagで買い漁ってるようなものとはちょっと趣が違う。
■あのですね、俺は字が読みたいの! ビジュアル本も悪いとはいわないけど、そればっかってのはどうなのかと。海外のジンを紹介するならもっと文芸誌とかがほしかった。絶対いっぱいあるはずなんだよね。まあ自分で探せって話か。あと、基本的にぼくはパンク感のあるジンが好きなんだけど、そういうのが少なかったのも残念。つかあれなのか、「ジン」と「リトルプレス」は別物で、「リトルプレス」は単に部数が少ない普通の本っていう感じだったりするのかしら。
■そんな中で「そうそうこれこれこれ!」って感じだったのはYEBISU ART LABO FOR BOOKS、Irregular Rhythm Assylum、タコシェ、Lilmagによる「Zine & Minikomiレビュー」およびばるぼらさんによるストレンジ古雑誌紹介、それと写真家・平野太呂のジンの履歴書。最後のは写真家のジンなので「字が読みたいんじゃねえのかよ!」って思うかもしれないけど、「コピーでぱぱっと作って友達と交換したりするが楽しい!」っていうスタンスに共感。まあ載ってる写真がOAC(なつかしい!)とかBREAKfASTとかだったりするっていうのもあるんだけど。
■でもまあ、なんか最近は会社やめても本は作れそうだなあという気分になってきててそういう意味では隅っこを読めばそれなりに元気の出ることも書いてあったんじゃないかね。
STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2008年 07月号 [雑誌] Amazonで詳しく見る by G-Tools |
投稿者 junne : 2008年07月02日 12:34
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://noiznoiznoiz.sblog.jp/mt/mt-tb.cgi/278
コメント
文芸のインディーズレーベルなら、文学フリマや、コミケの創作文芸ジャンルや、コミティアの文章ジャンルに埋もれてます。
投稿者 おせっかい : 2008年07月07日 23:22
ありがとうございます。
一応、そういうのがあるっていうのはまあ知ってるんですが(ちょっとは買ったこともあるし)、「洋書(ていうか、まあぼくは英語しかわからないのでおもに英米とか)の文芸ジン」情報がほしいなあと。絶対たくさんあるはずなんですよ。
文芸だけじゃなくて今はなきPunk Planetとかみたいに音楽誌とかカルチャー誌なんだけど総合誌的な側面のあるもの、とか。
とにかく洋書のジン/リトルプレスがほとんどビジュアルものなのに違和感というか物足りなく思う部分がありまして。
それと国内でも「創作文芸もの」っていうのはなかなか「当たり」にあたったことがなくて、ちょっと情報がほしいなとはまあ思います。
ていうかそもそも手に取るきっかけがなかなかないと思うんですよね、創作文芸って。
批評ならその対象への興味っていうきっかけがあるし、マンガならとりあえず絵で引っかかってくると思うんだけど(いや、他人に頼らず自分で探してこそ!っていうのはわかってるんですけど)
投稿者 junne : 2008年07月08日 00:04