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2010年06月07日
5月に読んだ本
■もちろん日々本は読んでるのだけど、まとまった感想を書くのも面倒くさいなあと思ったので、こんな感じでまとめてメモ書きをしていこうかと。ちなみに全点ではないです(ほぼ全点だけど)。
■なんかやたらと三浦俊彦を読んでますが特に他意はない。たまたま本棚の端から読んでったらそうなった。ポール・オースターの小説に出てくるエピソードで、本の詰まった箱を家具代わりにしてる男がいて、箱を開けて中の本を端から読んでいき(読み終わった本は処分して)、だんだん家具が減っていく、というのが好きだったので、ぼくも棚の端から読んでいこうと思った次第。
とはいえ図書館の本とか仕事関係とか新しく買った本とかが途中で割り込んでくるからなかなか「端から順番に」というわけにもいかないのだけど。一ヶ月で一段読もうと読もうと思ってたんだけど無理だったなあ。
●ラッタウット・ラープチャルーンサップ『観光』
アメリカ育ちのタイ人作家による短編集。全て舞台はタイ。少年少女が主人公のものが多く、青春っぽくもやるせない好短編集
●三浦俊彦『離婚式』
将来離婚をすることを前提に結婚するカップルが理想の離婚式プランを討論する。変な小説
●三浦俊彦『蜜林レース』
恋愛エピグラムアドベンチャー(なんだそりゃ)
●三浦俊彦『エクリチュール元年』
大学小説(奥泉+筒井みたいな)中心の短編集。
●三浦俊彦『たましいの生まれかた―短篇集』
短編集。全体に筒井っぽいなあという印象だった。
●三浦俊彦『虚構世界の存在論』
タイトル通り、虚構内の存在について分析哲学のタームで考察したハードな哲学書
●松江哲明『童貞。をプロファイル』
童貞時代が芸のこやしになってそうなクリエイター達に童貞時代の話を聞くインタビュー集
●松江哲明『あんにょんキムチ』
同名映画のメイキング本。総ルビなので中学生向きとかなのかしら
●石黒達昌『平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに、』
架空の論文の体裁をとって横書きで書かれた小説。というふれこみだったが思ったほど論文っぽくない。面白いけど。
●金子邦彦『カオスの紡ぐ夢の中で』
カオス研究者による科学エッセイ+小説。円城塔さんのペンネームの元ネタが出てくることでも知られる(?)。変な本
●松江哲明『童貞の教室』
『童貞。をプロデュース』のメイキング&熱いメッセージ
●柳下毅一郎『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』
「見世物」としての映画(=エクスプロイテーション・ムーヴィ)こそが映画の本道であるという史観に基づく名著。超面白い。
●森達也『森達也の夜の映画学校』
BOX東中野で行われた映画上映+対談イベントシリーズの記録。オウムがテーマの回でエヴァの庵野監督と一緒に出演したアレフの広報部長が、「いやウチの教祖もね」みたいな感じでさらっと話してるのが何かすげえなと思った。
この中では何といってもオススメはこれ↓ですね。
興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史 青土社 2003-12-21 by G-Tools |
投稿者 junne : 2010年06月07日 19:10
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