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2013年06月28日
挫・人間 / 苺苺苺苺苺
■けっこう前からことあるごとに「最近の若いバンドはみんな巧いよねえ」という話題になる。こないだもGalaxy Express 666の練習の時にその話になって、「昔は教則本とか買わないとわかんなかったようなことがネットでタダで読めるし、コピーしようと思えば動画はあるし、巧くもなるよねえ」なんて言ってたわけです。まあ上手けりゃいいってもんではもちろんないし、「上手いけどつまんねえなー」って思うことのほうが多いんだけどさ。
■そんな中、ここ最近は若くて上手くてかっこいいバンドに続けて出会うことができて嬉しく思っている。中でもちょっとこれは破格なんじゃないの?と思うのが去年初めて観た挫・人間というバンドだ。もともと成松哲さんのミニコミ「Kids These Days」シリーズ(おすすめです!)で大きくフィーチャーされていたので名前を知ったのだけれど、昨年新宿のRed Clothでライブを観たらもうガツンとやられしまったと。
■その後、知り合いのAV監督イギー・コーエンさんがPVを撮ったり、野獣のリリアンのギタリストのじろうさん主催の「爆裂!じろう祭」に出演したりと、まあわりと若いのに身近なオッサンたちとの絡みが多いバンドだったわけですが、このたびめでたく全国流通のアルバムが発売に。久々にフラゲ日にタワーで買うなんてことをしちゃいましたよ(「ついでに」本やCDを山ほど買ってしまってえらい散財してしまったけども……)
■ということで挫・人間のアルバム『苺苺苺苺苺』、期待して聴いたのだがやはり素晴らしい! まずこのバンドの何がいいって、今時の若いバンドには珍しい「みんな死ね」アティテュードの持ち主だっていうこと。やっぱ文化系ってのは世を拗ねてなんぼですよね。それがユーモアをまじえて高い演奏力で表現されている。ライブを観た印象では「大槻ケンヂ+イギー・ポップ」ですよ(褒め過ぎだな、さすがに)。
苺苺苺苺苺 挫・人間 redrec / sputniklab inc. 2013-06-18 by G-Tools |
■録音も奇麗すぎず、曲によってはかなり歪んだ音になってたりしているあたりが大変かっこいい。マスタリングが中村宗一郎さんなのだけど、バンドのブログを読んだりした限りではむしろそれ以前のミックス(エンジニアが元毛皮のマリーズ)の段階でそういうふうにうやってたらしい。。多いに気に入って早速iPhoneに入れようと思いCDをPCに突っ込んだんだけど、なぜかiTunesが立ち上がらなくなってしまいました。いや別にCDのせいじゃないけど。そしてiTunesをインストールした直したら立ち上がるようになったんだけど、今度は曲名とかのデータが全然出てこない。どうなってんだ(笑)。
■ほかにもここ1、2年で出会ったところで言うと最近観たHOMMヨとか快速東京とか、あとRock-A-Cherryとか(もうすぐアルバムが出るそうで楽しみすぎる!)、若いロックバンドにワクワクできる、ということ自体が嬉しい。思えばゼロ年代あたりはそういうの全然なかったもんな(その頃はハノイ・ロックスしか聴いてなかったせいもあるとは思いますが)。ロックはまだまだこれから面白いぞ、と思えるのが幸せだ。
Live 1 HOMMヨ オム GOODLOVIN'PRODUCTION 2012-11-16 by G-Tools |
ロックインジャパン 快速東京 felicity 2012-07-17 by G-Tools |
投稿者 junne : 2013年06月28日 14:47
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