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2014年06月29日
2014年上半期ライブベスト5
■なかなかライブレポが書けずにおりますが、なんだかんだでちょこちょこ見に行ってはおります。てことでひとまず特に印象に残った5本を。
■2/2 ”Mama’s Tattoo”
下北沢Basement BarとThreeの2会場を使って行われたガールズバンドイベント。HOMMヨのニイマリコ、Falsettosのみうこ&インゲル、Trash-Up/イライザ・ロイヤル&総括リンチの嶋田真由美という当ブログでもおなじみの面々の主宰で、円盤で告知を兼ねて行われたパジャマパーティも楽しかったのだが、本編のイベントも大充実。主宰3組およびAmericoが素晴らしいのはもちろんなのだけど、最後の鮎川夫妻に軽く吹っ飛ばされる。
鮎川誠自らPC(もちろんウィンドウズ機です。DOS/Vブルースやけん!)を操ってリズムパターンを繰り出し、あとはギターと歌のみのシンプルなセッティング。最初の方はギターと打ち込みが全然合ってなくてどうなることかと思ったのだが(たぶんギターの音がでかすぎたんだと思う・笑)、シナロケ代表曲の数々に来日間近のストーンズナンバーも合わせての熱演はド迫力!最後はシーナの「Mama’s Tattooありがとう。ママのタトゥーはハートにあるのよ」というかっこよすぎるMCでイベント全体を奇麗に〆てくれたのだった。
もうすぐ新譜も出るし9月は野音でワンマンも楽しみだなー。
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■3/30 “HOMEWORK vol.3”@南池袋ミュージックオルグ
ラッパーのMCビル風企画。ERA、R61BOYSといったヒップホップ勢はもちろんかっこいいのだが、トップを飾る即興ノーウェーヴバンド、ギ酸(小川直人&Risa)は「歌詞」という新機軸を打ち出し、加えてロウファイうたものデュオのその他の短編ズがB-BOYたちの心をぐっと掴み(CDが飛ぶように売れていた)、そしてDJのAiwabeatsはひたすらChopped & Screwed音源で攻める(最後の方でかけてたカーペンターズのスクリューは地獄の底から響いてくるようなものすごい音響でしたよ)と、飽きの来ないよく考えられたナイス企画。この後、5月に大甲子園で”HOMEWORK vol.4”に出してもらったのだけどそれもまた大変面白かった。仕事の関係で途中で帰らないといけなかったのが大変残念。
■4/15 Wayne Shorter@オーチャードホール
とにかく終始「最高峰」という言葉しか浮かばないものすごい演奏だった。長年同じメンバーでやっていることもあるんだろうけど、曲と即興の境目が曖昧で時にすごいアブストラクトな領域にまで突入していく。のだけど、そこはしっかりつなぎ止めてまたジャズに戻ってくる、みたいな。特にドラムのブライアン・ブレイドが、ぼくの席が彼の目の前(最前列!)ということもあるとは思うが、めちゃくちゃすごかった。
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■Space Ritual #2 @四谷アウトブレイク
手前味噌だがGalaxy Express 666企画による「深夜+早朝」イベント。まあひたすら好きなバンドを集めたので楽しいに決まっている。ゲストを迎えてのカバー曲という新機軸ができたのも嬉しかった。朝イベントって妙な盛り上がり方をするんですよね。
■Marjinal
5月後半からの1ヶ月間はマージナルのことで頭がいっぱいだったと言っても過言ではない。アコースティックライブつきの映画上映も2回観たし、バンドでのライブも2回観た。それ以外の場でのちょっとしたアコースティックライブも2回観たのかな。どんな場面でも全力で演奏するし、トークの壇上だけでなくイベント後に呑みながら軽く話しかけたような人にも真摯に答える。だからといって堅苦しくはなくて、いつも爆笑が伴う。暖かい人柄と熱い演奏。
「本音」と称して下衆であることを正当化しがちなこの国に、理想を追うことの尊さを決して机上の空論でない形で突きつけてくれた1ヶ月だったと思う。「今後はマージナルに恥ずかしくないように生きよう」と思わざるをえなかった。
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投稿者 junne : 2014年06月29日 13:36
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