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2015年01月20日

1/10(Sat) エクス・ポポポナイト

■佐々木敦さん主催の音楽&トークイベント。最近は年一回くらいのペースになってきてるんですかね。

■佐々木さんのDJ(新刊『ニッポンの音楽』にちなむ内容だった、それでHジャングルなんてかけてたのか)のあと、まずはさやわかさん&速水健朗さんとの鼎談。『ニッポンの音楽』についての話を皮切りに、速水さんが90年のSeikoアメリカ進出失敗がいかに重要だったかを熱く語ることからなぜかSeikoについての検証に。でもこの話面白いかも。
椎名林檎によるもうCDは終わった、これからは生の時代という発言に対して、実はこれからは「不在」が一番強いという話になる。一方では初音ミクとかがあり、一方ではマイケル・ジャクソンなどの故人が圧倒的に強い。それで思ったんだけど、やっぱ特に後者的な不在の伝説みたいなのがつくづく嫌いなんですよね。裸のラリーズより灰野敬二、大江慎也より鮎川誠。

■下のフロアではすかさずライブアクトの毛玉が演奏を開始。HEADZが自信を持ってお送りする大型新人ということなのだが、たしかにいいバンド!ジム・オルーク的なアメリカーナ風歌ものロックといった趣ながら、突然ギタリストが(iPhoneをスライドバー代わりにして)物凄いノイズを出したりする。

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■続くトークは椹木野衣+佐々木敦。思えば90年代、学生時代にこの二人の書き手のことはけっこう意識したものなのだが、気づくとぼくにとっては椹木さんはどちらかというと遠い存在になっていた。というのは要するにかつては音楽に関する本をよく書いていたのが、だんだんに美術プロパーになっていったことによるので、別にいいとか悪いという話ではない。で、かつて「音楽と美術についての書き手」だった氏がプロパーな美術批評家となった経緯として、以前の書き方では「読書界」みたいなところにはアピールするのだけれど美術界には届かず、美術界の改革にはつながらないと思ったからだ、ということが語られた。これって佐々木さんとは全然違うスタンスだなあと思った次第。

■杉本佳一×バストリオは、すみません、ちゃんと見てません……。

■トークの最後は佐々木さんと豊崎由美さん、矢野利裕くんの文学鼎談。昨年の収穫&今年注目の作家というお題。わりと今回の芥川賞候補作家は面白そう人が多いようなので、読んでみようかなとか思ったりしたのもつかの間、豊崎さんが、我々は百田尚樹および百田的なものと向き合わねばならない!と熱く語り始める。石原慎太郎と同様に、百田尚樹を虚心坦懐に読むプロジェクトを始めたいというので楽しみにしたい。

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■とまあ長丁場の最後は工藤冬里×豊田道倫。豊田さんのギター弾き語りに工藤さんがピアノを乗せていくという形。後で話したらすごくびっくりされたんだけど、じつはぼくは豊田さんを観るのは初めてだったのである。いや、今さらなのは承知ですが本当に素晴らしいですね。工藤さんのピアノも本当に素晴らしい。いいもん見たわー。

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B00PAWSVO0新しい生活
毛玉
Headz 2014-12-23

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B00GXXSA5AFUCKIN' GREAT VIEW
豊田道倫 & mtvBAND
Headz 2014-01-14

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4062882965ニッポンの音楽 (講談社現代新書)
佐々木 敦
講談社 2014-12-17

by G-Tools

投稿者 junne : 2015年01月20日 23:56

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