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2015年01月27日

【4枚目】The Good-Bye / Fifth Dimension

■グッバイが侮れない。というのを教えてくれたのは、最近はDJとして活躍している元アメリコの谷内君である(先日リリースされた台湾DJミックスCDはマストバイですよ!)。その時に聴かせてもらったのは初期のシングル「涙のティーンエイジ・ブルース」で、すかんちにも通じる絶妙なバブルガムロックなのだった。

■で、本日ご紹介するのは彼らの5枚目のアルバム『Fifth Dimension』。タイトルはバーズ『霧の五次元』、そしてジャケはクリームみたいだが、実際「グッバイのサイケアルバム」としてリリース時には賛否両論を呼んだのだという。モンキーズでいえば『HEAD』みたいなものかと思い、そりゃあ期待は高まりますよ。

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■と思って聴いてみたらA-1あたりは正直「あれっ?」って感じだったけど、以降、ハードロックチューンのA-2「白夜のRevolution」なんかは現在のヨッちゃんにも通じるものがあって興味深い。続く英語詞のA-3「The Void」は中期ビートルズ風でなかなかいいと思う。

■より面白いのがB面で、B−1「鏡の国のPierrot」〜B−2「Unfinished Music No.3」というキーボードやブラス、ストリングスを大フィーチャーしたドラマチックなメドレーから変調ヴォーカルの「Presentにはハムスター」(曲自体もエスニックなメロのハードロックギターとスクラッチがビシビシ入った上にフェイドアウトしたと思ったら再度フェイドインしてくるかなり変な曲)、ボンゾ・ドッグ・バンドを思わせる(というのは褒め過ぎですけど)B-4「オアシスパラダイス」、最後のB-5「I'm Sorry」はピアノをバックにしっとりと始まり後半は弾きまくりのギターソロで終わるというパワーバラードみたいな曲なのだが、ギターソロがフェイドアウトしていくなか、やけにデカい音でスネアのバンバンバンバンというのが続くという微妙に変な曲。

■タイトルどおり5枚目のアルバムということで、これが最後くらいかなと思ったのだが調べてみたら9枚も出してるのね(しかも9枚目のタイトルは「Revolution No.9」!)。こんなのはこのアルバムだけらしいけど、とはいえ意外と佳曲が出てきそうなので今後もグッバイには注目していきたい。特にリーダーの曽根泰久はグッバイ以後はインディーズでシンガーソングライターとして活動してるそうなのでちょっと気になる。あと、グッバイがこれだけ面白いということは一応男闘呼組も聴いてみなきゃなんだろうか。

B0002T2430FIFTH DIMENSION
The Good-Bye
ビクターエンタテインメント 2004-09-22

by G-Tools

投稿者 junne : 2015年01月27日 00:27

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