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2015年01月29日
【6枚目】David Bowie / Station to Station
■ボウイの映画を観たところなので今夜はボウイのアルバムを。中学2年のときに同級生のFJ君(藤井政英氏のことではないですよ)から当時世界的に廃盤だった『Ziggy Stardust』をダビングしてもらって以来四半世紀にわたってボウイのファンを続けているのです。ちなみに彼には同時にT.Rexの『The Slider』と『Tanx』を貸してもらったわけで、まあ今のぼくがこんなんなっちゃったのは何割かは彼のせいだと言っても過言ではない。当時彼が弾いてたグレコの金色のレスポールうらやましかったなあ(←という話を同窓会で本人にしたらとても喜んでくれました。ぼくのライブも一度見にきてほしいものである)
■中学から高校時代にかけて、ボウイの諸作品が続々とCD化されていったのだけど、それが一度にドン!と出るのではなく、2〜3枚ずつ小出しに何年もかけて出ていったので、高校生のお小遣いでも一枚ずつ買い集めて丁寧に聴いていくことができたのもよかったのかもしれない。一度に買える大人たちはさぞかしじれったかったことでしょうが。
■で、わりとその時々でマイブーム的に興味深く思えるアルバムというのがある。ちょっと前には『Low』が面白くてよく聴いていたし、3、4年前には『Young Americans』を繰り返し聴いていた。で、最近面白いのが『Station to Station』なのです。
■グラム三部作とベルリン三部作に挟まれてちょっと地味なポジションのアルバムではある。ジギー、アラジン・セイン、ハロウィン・ジャックといったキャラクター路線を封印し、『Young Americans』で突如ソウルミュージックを打ち出して「ブルーアイドソウル」「プラスチックソウル」の元祖とか後に言われるものの、「Fame」という大ヒット曲を生みはしつつアルバムの評判はいまひとつだったのか、続く本作ではシン・ホワイト・デュークというキャラクターとともにヨーロッパ回帰を果たした、というのが一般的な理解だと思う。
■なんだけど、このアルバムで聴ける10分にわたる長尺のタイトル曲や「Golden Years」みたいなファンクナンバー、「TVC15」みたいなラテン風の曲、いずれもどこか感触がクールで、末期ゆらゆら帝国〜坂本慎太郎ソロ作なんかに通じるドライなサイケデリアがあるような気がするんです。さて、次にぼくが「発見」または「再発見」するのはどの時期のボウイなのだろうか。
ステイション・トゥ・ステイション デヴィッド・ボウイ ワーナーミュージック・ジャパン 2014-01-28 by G-Tools |
投稿者 junne : 2015年01月29日 01:30
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