2006年01月07日
年間ベスト 書籍編
2005年に「通読」した本は115冊。まあこんなもんですかね。
その中で印象に残ったものを10冊。
保坂和志『小説の自由』
ECD『ECDIARY』
ECD『失点イン・ザ・パーク』
吾妻ひでお『失踪日記』
スティーヴ・エリクソン『アムニジアスコープ』
ばるぼら『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』
水村美苗『続・明暗』
水村美苗『本格小説』
鈴木いづみ『ハートに火をつけて!』
舞城王太郎『熊の場所』
新刊6冊と旧作4冊で計10冊、というか「10作」ですね(『本格小説』は2巻本なので)。
水村美苗はどれも面白かったなあ。『私小説 from left to right』も入れちゃいたいくらい。
で、振り返ってみると04年から05年前半は自分のなかでかなりのECDブームだったと思うのだけど、それは音楽の素晴らしさもさることながら文章なんかに表れる彼のいろんなことに対する姿勢に大きく共感したということが大きい。今日本で一番パンクなんじゃないかしらこの人。
で、ちょっと前に瀧ちゃんとチャットしてる時に言われたのだけれど、『失点イン・ザ・パーク』と『失踪日記』というのはどちらも「表現で食ってくのは大変だ」という共通点があって、「吾妻先生ともあろうひとが」「ECDともあろうひとが」、結構キツい生活を送ってる(それこそレコード会社から離れちゃうとバイト探すのも大変だ、みたいな)という現実を突きつけられるというか。水村美苗の『私小説』にもちょっとそういう部分があったかも。今年もますます世の中は世知辛くなりそうだけれども、そんな中でどこかに「自分達の場所」を作ろうとする小さな動きを丁寧に掬っていきたいな、と思う。それを教えてくれたのがぼくにとってはハードコアだったりするわけだけど。
小説の自由 保坂 和志 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ECDIARY ECD Amazonで詳しく見る by G-Tools |
失点・イン・ザ・パーク ECD Amazonで詳しく見る by G-Tools |
失踪日記 吾妻 ひでお Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アムニジアスコープ スティーヴ エリクソン Steve Erickson 柴田 元幸 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書 ばるぼら Amazonで詳しく見る by G-Tools |
続 明暗 水村 美苗 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本格小説 上 水村 美苗 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本格小説 下 水村 美苗 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
鈴木いづみコレクション〈1〉 長編小説 ハートに火をつけて! だれが消す 鈴木 いづみ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
熊の場所 舞城 王太郎 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2006年01月03日
2005年間ベスト ライブ編
■2/11 The Dwarves(新宿Loft)
とにかく待ちに待った来日。今年一番嬉しかった来日かも。
■6/25 Zi:Lie:Ya (下北沢Club251)
長い!くどい!濃い!
■7/7 少年ナイフ (渋谷クラブクアトロ)
少年ナイフのライブはいつだって最高に幸せだ。
■7/30 Dinosaur Jr.(FRF)
初期の曲はほとんど知らないのだけど、とにかく演奏の格好よさにシビれまくった。
■9/10 "East West Fast Blast Festival"
INUMAGAI,D.I.E., SK8NIKS, HUMONGOUS, COMPLETED EXPOSITION, MILK COFFEE, GAMY, DIE YOU BASTARD!, FORTITUDE, SLIGHT SLAPPERS (高円寺20000V)
恒例のスラスラ企画速いバンド祭。Die You Bastard!、Fortitude、スラスラという流れに死にました。
■9/6 Fantomas w/Zu (渋谷クラブクアトロ)
前衛なんだけどしっかりエンターテインするところがいいですな。できればボジオで観たかったけど…
■9/17 "Thrash Domination '05"
Kreator、Laas Rockit、Destruction、Testament (クラブチッタ川崎)
とにかくクリエイターとデストラクションに尽きる!今年もこのイベントあるのかなあ。あったらぜったい行きたいと思います。
■9/23 "嗚呼、ハードコア人生"
Kirihito、Suspira、Volume Dealers (高円寺20000V)
これぞ20000V!というメンツ。10年前は毎月こういうのやってたんだよな…。
■10/31 toddle presents "world wide waddle"
toddle / music from the mars / GINZA LIGHTS / M.A.G.O.(下北沢CLUB Que)
toddleがとにかく圧倒的に格好いい。俺はこういうロックが好きなの!
■11/8 Mexi, Amazon Saliba、恒松正敏、ぞくぞくかぞく (三軒茶屋Heaven's Door)
初めて観るAmazon Salibaが鮮烈
■11/20 Motley Crue w/Buckcherry (さいたまスーパーアリーナ)
まさか自分がこんなにモトリーを愛していたとは…。ちょっと泣いちゃったぞ。
2005年年間ベスト
2005年に買ったCD・レコードは260枚。そのうち新譜が39枚。その中から10枚選びました。順位は適当。
1位:少年ナイフ / GENKI SHOCK!
2位:toddle/ I dedicate D chord
3位:BREAKfAST / 3rd&ARMY
4位:Hanoi Rocks / アナザー・ホスティル・テイクオーヴァー
5位:大友良英 produces さがゆき sings / see you in a dream~大友良英 produce さがゆき sings~
6位:The Darkness / One Way Ticket to Hell...And Back
7位:大友良英 / ギター・ソロ
8位:System of a Down / Mezmerize
9位:System of a Down / Hypnotize
10位:Bullet for My Valentine / ザ・ポイズン
1~4位は割りとすんなり決まりました。去年特に聞き込んだ4枚、ということで。
■1位 少年ナイフ / Genki Shock
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日本の宝にして宇宙一のロックバンドである少年ナイフは今も不動の一位。冒頭の「Rock Society」からして「Let's Rock!」と連呼してくれる。ここでまず泣く。永遠にこのまま続けて欲しい。
■2位 toddle / I Dedicate D-chord
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ぼくはこういうロックが好きなの!!!!!!
■3位 BREAKfAST / 3rd&Army
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とにかくセンスの良さが光るバンド。ぼくがスケボーを買ったのはこのバンドの影響が大きいのだが、まだ全然乗れてないので今年は乗れるようになりたいです。
■4位 Hanoi Rocks / Another Hostile Takeover
アナザー・ホスティル・テイクオーヴァー ハノイ・ロックス Amazonで詳しく見る by G-Tools |
再結成ハノイの第2弾。第一弾の"Twelve Shots on the Rocks"はマイケルのソロの色が強かったけど、新作はよりハノイらしくなった気がします。今回はメンバーチェンジ等もあって実質ほとんどマイケルとアンディだけで録音したみたいなのだが、既に新作の制作に入ったということなので「バンド」としての新生ハノイの真価が問われるのは次だろうね。
■5位 大友良英 produces さがゆき sings / see you in a dream
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年末ギリギリに買って即座にランクイン決定。中村八大の名曲の数々を最高のメンバーでリメイクして演奏。ブックレットも気合入ってて超読み応えがあります。
■6位 The Darkness / One way Ticket to Hell ... and Back!
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こちらも年末ギリギリに買って即座にランクインが決定。1stと比べて馬鹿さが後退して重厚になったが、個人的にはこっちのが好き。
■7位 大友良英 / Guitar Solo
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大友さん初&待望のギターソロアルバム。「青い凧」みたいなメロディの美しい曲とエレキギターでのノイジーな即興と、続けて聞けばちゃんと一貫してるのがわかると思います。
■8位 System of a Down / Mezmerize
■9位 System of a Down / Hypnotize
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Hypnotize System of a Down Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この2枚はセットで。素っ頓狂な曲展開、現代文明への警鐘とナンセンスを行ったり来たりする歌詞。圧倒的ですね。
■10位 Bullet for My Valentine / The Poison
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最優秀新人賞。ウェールズ出身。メタルとヘヴィロックのいいとこどりというか、今っぽい重いリズムにアイアンメイデンみたいなツインリードが乗ったりする構成がメタルの現在形という感じで大変かっこよろしい。