« Glenn Gould / The Complete Original Jacket Collection | メイン | Battles »
2007年09月27日
菊地成孔「ユニヴァース」終了に際しての「大人の事情」
■なんかレコ協がどうのネットが悪いだの、という断片的な話だけが伝わってきて(いや、オンエオを聞いてないせいなのですが)、実際のところがどうなのかよくわからなかったわけだけれども、そっくりもぐらさんの整理で腑に落ちた。
・ラジオプログラムをインターネットで配信する場合、全く同一のプログラムであったとしても、電波に乗せる場合とは大きく異なる権利処理が必要とされる。(現行法においては、所謂インターネットラジオは「放送」ではなく「通信」と見なされている。)・「日本レコード協会」と「日本芸能実演家団体協議会(芸団協)」が、ネット配信における許諾業務を一括代行する業務を2006年10月より開始する。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=NN002Y393%2011092006
■ということで、番組をネットに載せる際の、音楽の権利処理の問題ってことですね。これまで著作隣接権については統括して許諾を出せる団体が存在しなかったことがずっとネックになってたわけだけど、昨年よりレコ協と芸団協が許諾を出せるようになった、と。で、それ自体はまあ一本前進なんだけど、結果としてレコ協に登録されてない音源についての許諾は出せないと。
■ただ少なくとも洋楽の場合、かつてMOKがやってたようにSound Exchangeに申請したりすればオッケーだったりするんじゃないの? あれって「アメリカ国内を対象にしたもののみ」ってことになったんだっけ?(なんかPandoraとかが日本で使えなくなる、なんていうのはそういう話だった気もするのだが)
■かつて菊地さんの番組で流された楽曲の8割強がレコ協外だった、ということですが、これってたぶん国内インディレーベルのものと洋楽と両方含まれてると思うのね。インディレーベルに関しては、まあ手間ではあるけど個別に頼めば意外とオッケーが出そうな気も。
■ぼくもよくわかってないのであれなのですが、とりあえずこのあたりの話って『CONTENT'S FUTURE』でも繰り返し問題になっていることなので、「ユニヴァース」リスナーの皆さんで、今回の件がピンとこない!というひとは読んでみるといいかと思いました。
CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X) 小寺 信良 津田 大介 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■んで、さらに言うならばネットと著作権法がらみでは現在もちょっと看過できない状況が進行中だったりもするので、ぼくもこれを期に(ってわけでもないのだが)もうちょっと勉強しないと、なんですよね。
投稿者 junne : 2007年09月27日 19:59
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://noiznoiznoiz.sblog.jp/mt/mt-tb.cgi/139