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2008年03月18日
ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』
■『路上』というタイトルで出ていた旧訳(河出文庫版)を読んだのはたしか学生時代。正直そのときはピンと来なかったというか、「タルいなあ」という印象しか残ってない。というかそもそも印象に残ってないかも。そのまま「ケルアックは退屈」というイメージが自分の中でついてしまった。
■が、各方面で今回の青山南による新訳『オン・ザ・ロード』が絶賛されているので再挑戦。そしたらこれがすげえ面白いの!まず全然印象が違うのが、ディーンが車をかっ飛ばす場面の疾走感。とにかくこんなにスピード感のある小説だとは全然思わなかった。
■そしてビバップ時代のジャズの現場を捉えた熱気あふれる描写。これはまあ、旧訳初読時にはあんま興味なかったから印象に残らなかったという可能性もあるけど。場末のクラブで若いミュージシャンたちがすげえぶっ飛んだビバップを演奏している様がすごく活き活きと描かれている。これだけでも読む価値はあると思う。
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投稿者 junne : 2008年03月18日 12:32
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