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2008年03月24日
高橋悠治『たたかう音楽』(晶文社)
■76~77年に集中的に書かれた文章を集めたもの。タイのクーデターや在日朝鮮人の運動などと絡めつつ、運動の場において歌、音楽が力を持ちうるとしたらどういうものなのか。そしてそういった力を持つに至っていない日本や欧米の文化状況を舌鋒鋭く批判する。
■いろんな意味できわめて70年代的な文章だと思うのだけど、では現在この問題意識はどのようになっているのか。実は現在においても全然通用する話をしてたりもするように思えるだけに、今の著者の考えも知りたい気がする(ので、近著も読んでみようと思った)。
■そして、「運動と音楽」「運動と歌」という話でいうと、「言うこときくよな奴らじゃないぞ」は実にエポックメイキングな曲だったんじゃないかなあと思ったりしましたよ。
■この本自体は現在は絶版になってると思うけど、たぶん平凡社ライブラリーのコレクションに入ってるものが結構あるんじゃないかと。
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投稿者 junne : 2008年03月24日 18:05
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