2008年06月12日
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
■ポール・トーマス・アンダーソンの映画はほとんど全部好きなのだけど、この新作は観にいくのが遅くなってしまって昨日(水曜千円の映画館だったので)ようやく行ってきた。前日は2時まで呑んでそのまま会社に泊まり、夕方になってようやく二日酔いが抜けるという有様。しかも映画の前に渋谷上海食堂でジャンクかつ大盛りなピリ辛炒飯(500円だが確実にふつうの店の二人前はあると思う)を食べて満腹(=眠くなるのも時間の問題)という悪いコンディションの中、この3時間近い大作をちゃんと観ることができるのだろうかとじゃっかんの不安がなくもなかったのだけど、いやいや完全に杞憂でありましたよ。
■今世紀初頭のアメリカ。息子と二人で石油を掘り当ててまわる「石油屋」ダニエルの一代記。まずスクリーンにシンプルな飾り文字でそっけなく「There Will Be Blood」と出るとこからしてかっこいいのだけど、とにかくもう全編ビシっとキマったショットの連続でシビれることこのうえない。小手先のかっこいい映像とかじゃなくて、なんつうかもう古典の趣すらあるんですね。なんつうか、19世紀文学みたいな。ダニエルという人物からして、ちょっとヒースクリフみたいなとこもあるし。
■残念だったのは、上映期間終了(別の館に移って続くみたいだけど)間近なせいか画面の小さい劇場での上映だったこと。観たい映画は早く観なきゃだなあと。
投稿者 junne : 2008年06月12日 11:29
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