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2009年04月24日

注目すべき人々との出会い・2 中尾勘二の秘蔵テープを聴く

■4/18(Sat)@千駄ヶ谷LoopLine

■先週土曜はちょっと仕事してから会社のご近所のLoopLineへ。このお店のことはあまりこのブログでは書いたことはなかったかも。基本的にはカフェなのだけど、ギャラリー的に展示を行ったり、夜は先鋭的なライブやイベントが行われたりする、おもしろいスペースだ。考えてみると数年前には会社から歩いていけるところにオフサイトがあり、今は会社から一分のところにLoopLineがある、という状況なのである。

■で、この日行われたのは一風変わった音楽家の中尾寛二さんが長年録りだめた宅録テープを聴くという、一風変わった催し。主催者の角田俊也さんによる中尾さんロングインタビューの小冊子も配られた。これだけでも面白い(笑)。

■そして披露された録音の数々がまたすごい。そもそも音楽以前に録音への興味が先行しているということで、最初は音楽ですらないのね。小学生時代には偽ラジオ放送。「かよう~きょく~」という歌詞ばっかりののど自慢やらラジオドラマ(ハードボイルド調に始まりダジャレで終わる)まで。スポンサーはなぜかいつも靴屋(笑)。

■そして楽器を手にしてからは一気に才能が開花。楽器を始めて3ヶ月にして既に今と変わらぬ技術を身につけ、同級生とのユニット「セッションズ」による多重録音に明け暮れる。カセットで何度も重ねてるからだんだんピッチがズレてくのが妙に気持ち悪いの(笑)。そして一人多重録音になってからはさらにクオリティアップ。山下トリオの影響で童謡をフリージャズに、とか。もういちいち爆笑で、司会者の角田さん&宇波くんも役目を忘れただただ「これすげえ~」と爆笑するばかりだった。いやあ
、奇才っていう言葉がこれほど当てはまるひとも珍しいですよ実際。

■ということで、興味を持った人は、オフノートからリリースされている中尾さんの高校時代の録音集『ヨカシキ』を是非聞いてみるといいと思います。小中学校の録音ほど破天荒ではないが、十分一風変わった音楽。しかも二枚組みで聞き応えばっちり。

ヨカシキヨカシキ
中尾勘二/岸川晃


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投稿者 junne : 2009年04月24日 20:40

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