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2010年07月13日
2010年6月に読んだ本
■うわ、もう13日! 6月はなんとなく映画が観たいぜモードになってたので、映画の本が多かったな。
●三浦俊彦『可能世界の哲学―「存在」と「自己」を考える』
5月の三浦俊彦特集の続き。タイトル通り、「可能世界」についての諸説を検討した本。丁寧に読めば何とかついていけた。これ読んでから『虚構世界の哲学』を読み返すともっと面白いかもという気もしたけど、そんな気力は今のところない
●五所純子『スカトロジー・フルーツ』
面白い! んー、なんか女寺山修司みたいな印象を受けました。寺山についての文章も載ってるし、基本的にだいたい「何かについて」書いた本なのでそういう意味では「批評」なのかなという気もするのだが、むしろそれが自分の表現になってるあたりが寺山的というか。
●淀川長治『私の映画教室』
普通に勉強になる。
●「Coyote (コヨーテ)No.29 特集:サンフランシスコ・クロニクル」
ブローティガン再読したくなった
●「季刊 TRASH-UP!! vol.5(雑誌+DVD)」
今もっとも熱い雑誌の一つ。巻頭にレジデンツ特集。そろそろ新しい号が出る頃ですね。
●山田宏一『美女と犯罪 映画的なあまりに映画的な』
タイトル通り「美女と犯罪」をめぐる映画史。山田先生の文章は愛があっていい
●上野千鶴子『スカートの下の劇場』
●上野千鶴子『性愛論〈対話篇〉』
何気に昨今の草食男子・肉食女子を予見したような箇所が興味深かった
●桜庭一樹『お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)』
桜庭一樹は実は読書日記が一番好きかも。読みたい本が増えまくり。
●楳図かずお『恐怖への招待』
恐怖論、創作論、自伝(半世紀)。創作ノートが貴重かも。最初にプロットとかかなりノートつけてるのね。
●若松孝二『若松孝二・俺は手を汚す』
先月読んだ『興行師たちの映画史』で、足立正生とかと違って若松は確固たる政治思想とかがあるわけではなく、基本的にはエクスプロイテーションだっていう主旨のことが書いてあったんだけど、これを読むとなるほどそのとおりだなと思う。無類の面白さ。
●ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち〈上〉』
メキシコの若き前衛詩人グループ「はらわたリアリスト」をめぐる「藪の中」的な小説。超面白い。今下巻を読んでます。
●蓮實重彦・武満徹『シネマの快楽』
対談集。シネ・ヴィヴァンでの対談シリーズが基になっている。取り上げてる映画が時には二人からケチョンケチョンにされてたりして、小屋の人もハラハラだったろうなと思う。
■なぜか河出文庫が多かったね。
投稿者 junne : 2010年07月13日 10:59
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