« GALAXレコ発パーティ! | メイン | 最近読んだ本から »
2013年08月27日
8/15(Thu)「編集者にとって、本とは」@ジュンク堂書店池袋本店(短期集中連載#5)
■さて、先日までさんざん告知を繰り返していたイベントの本番でありました。ちょっと早めに行って9階のフェアを覗いてみる。一番でかい平台をフル活用してほんとにバラバラな本が並んでおりとても楽しい。つか積み方・並べ方にもあれこれ工夫があって感心した。さすがだなー。FBより写真拝借。
ぼくの選書コーナー。
■会場であるカフェのほうは設営中。
壁際にずらりと今回の選書が並ぶ。これまた壮観!
■で、トーク本番ですが、まずは自己紹介しつつ選書でNGだった本を紹介。ぼくは山ほど持って行ったうちの一部、90年代ユリイカ数冊を紹介しました。特にロック特集はいま見てもどこがロック特集やねんという感じの名前が並んでて面白い。この時にデレク・ベイリーとかレコメン系とかを知ったんだよ、たしか。
■今回のスピーカー3名は期せずして「自分で会社を立ち上げた編集者」「社員編集者」「フリー」という立場の違う顔ぶれになったのでその辺りで各々の視点での話という感じになるのかなと思ってたんだけど、意外とそういうわけでもなく。まあやってることは一緒だなと思う面のほうが多かったんじゃないかしら。つくづく思ったのはやはり編集者の仕事ってなかなか一般化できないなということ。内容によっても著者との関係によっても、何事もケースバイケースとしか言いようのないことが多すぎる。
■せっかくなので、持って行ったけど会場で紹介できなかった本もここで紹介しておきますかね。
おもにZine関係。現在ぼくがZineに興味をもつきっかけになったのは、野中モモさんがLilmagを開店した際のオープニングラインナップの数々。特に「Expansion of Life」「Kathy Zine」でした。パンクスピリットをこういう形で表現できるんだな、と。
遡れば90年代終わり頃にも一時ミニコミにはまった時期があり、その時はけっこう周りの個人サイト主(ブログ以前の話ですからね)が「紙版」としてミニコミを出すことがあって。その時に買った長谷川町蔵さんの「everything cool」(イヤーブック形式で1年分のサイト記事を一冊にまとめている)や山崎まどかさんの紙版「romantic au go go!」、野中モモさんの「bewitched」(これはサイト以前からミニコミとしても作っていた、というかむしろサイト自体がミニコミの「ウェブ版」っていう感じだったんでしょうね。「everything cool」もそれは同様か)など。
ミニコミが熱いという機運は世間的にもそこそこあったのか、『ミニコミ魂』なんて本も作られました(これまたモモさんも執筆に参加してますね)。
ミニコミ魂 (シリーズ・新道楽人生) 南陀楼 綾繁 串間 努 晶文社 1999-08-05 by G-Tools |
■それと、在庫切れにつき選書できなかった本の中からは『クラブミュージックの文化誌』を持って行きました。タイトル通り、いくつかのキーワードによってクラブカルチャーについてある程度網羅的に解説した本。いつかこれのパンク版みたいなものを作りたいものです。
クラブ・ミュージックの文化誌―ハウス誕生からレイヴ・カルチャーまで 野田 努 JICC出版局 1993-03 by G-Tools |
■ということでイベントは終わりましたが、「編集者が選ぶ本フェア」はまだまだ9月上旬まで続く予定。見応えのあるフェアなのでぜひ足をお運びください!
投稿者 junne : 2013年08月27日 21:18
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://noiznoiznoiz.sblog.jp/mt/mt-tb.cgi/1028