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2013年08月08日
短期集中連載「編集者が選ぶ本フェア」@ジュンク堂池袋本店 #2
■昨日とりあえずおしらせ第一弾をブログに載せた直後に池袋に行ってトークの打ち合わせをして参りました。お盆まっただ中に、基本的には無名の編集者3名が集まってトークをしますという挑戦的な企画であるということもありまして、実は予約がいまひとつ伸びてないとのこと(苦笑)。中止の可能性も示唆されたので、とりあえずご予定いただいてる方は予約してもらえると嬉しいです!
「編集者が選ぶ本フェア・いま・何を読むべき時代にきているのか―」開催記念『編集者にとって、本とは』」
鈴木茂(アルテスパブリッシング・代表)/大久保潤(メディア総合研究所・編集)/門松宏明(commmons: scholaシリーズ・編集)
開催日時:2013年08月15日(木)19:30 ~
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5
■で、「本を読んだから編集者になるのだ」とかぶちあげましたが、昨日の打ち合わせでは最近いかに本が読めないかという話で盛り上がった体たらくであります。色んな意味で開催が危ぶまれています。とはいえ選書の全貌を見せていただいたんですが本当に被りが一冊もないの(ぼくが選びかけてやめたやつを他の方が選んでる、というのはありましたが)。このリストをネタに話すだけでも面白いものになるんじゃないかという気がしてきました。
■あと、おそらく「選びたかったけど流通その他の理由で選べなかったもの」についてもお話するかと思います。ということでぼくが今回選べなかった本をとりあえず2点ほどご紹介。
『ユリイカ1997年1月号 特集=ジョン・ゾーン』
90年代のユリイカの、特に音楽関係の特集には本当に影響を受けました。本当は93年4月号のロック特集でまずガツンと来たんですけどそこまで古いと青土社のサイトのバックナンバーリストにも記載がなく。これはギリギリ載ってたので在庫があるのかなと思ってリストに入れてみたのだけど、よく見たらこれも品切れだったのでした。まあそりゃそうだよな。
あくまで当時のぼくのリサーチ力の問題なのだけど、この時期まで読書好きの自分とロック好きの自分にはちょっとした溝があったのね。本好きの自分から見て面白いと思える音楽雑誌というのがない、読み応えのある音楽書がない。音楽雑誌といえばインタビュー記事にディスクレビュー。音楽書といえばミュージシャンの伝記かディスクガイドとかヒストリー本。そんな中でこの時期の「ユリイカ」には音楽についての文章が持つ可能性というものについて蒙を啓いてもらったと思います。
実はこの頃の「ユリイカ」編集長は今回の選書フェアにも参加してる方なのですが、そのあたりはフェア会場で確認を!
ところで次号の「ユリイカ」は「クマ」特集ですよ。それはそれで「予想の斜め上」というのはこういうのを言うのかと驚愕しました。サメ特集だったらまだ色々書き手は思い当たるんだけど。
「EL ZINE vol.13」(十三舎)
「Bollocks」というパンク雑誌の版元としていくつか意識している雑誌はあるのですが、特にこの「EL ZINE」はおそらく現在日本でもっとも濃いパンク雑誌だと思います(「Bollocks」はあくまでパンクの王道を行くことを志しているので競合はしてないですが)。作っているのは「DOLL」の編集をやっていた方で、最後のころの「DOLL」の一番渋い部分を継承してるというとわかる人にはわかるんじゃないかと。
vol.13が目下の最新号で、巻頭にスウェーデンはUmeoシーンの大特集。ほかにギリシャのパンクシーンレポートなど大充実。これはたぶんまだ在庫はあるんですが、通常の書店流通に乗っていないものなのであえなくNGとなった次第です。
■ということでまた長々と書き連ねて参りましたがNG本紹介はまだまだ続きます。今日の更新で言いたかったことは「8/15のトークイベントの予約をしてください!」に尽きます。行けたら行きますっていう人が多いそうですが(まあ容易に想像はできますよね)、そう思ったらとりあえず予約! 電話が大嫌いというぼくみたいな人は、とりあえずぼくに連絡くれればお店のほうに伝えておくこともたぶんできます。お盆まっただ中に池袋で乾杯!
投稿者 junne : 2013年08月08日 17:10
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