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2013年09月03日
Michael Monroe / Horns and Halos
■Hanoi Rocks解散後、マイケル・モンローは自身の名前を冠したバンドを結成(アリス・クーパーとかマリリン・マンソンみたいなもんです)。旧ハノイで再結成ハノイには不参加のサミ・ヤッファ、そしてサミと一緒に再結成ニューヨーク・ドールズに参加していたスティーヴ・コンテ、ワイルドハーツをやったり辞めたりのジンジャーといった顔ぶれだったのだが案の定ジンジャーはファースト・アルバム『Sensory Overdrive』リリース後に脱退。代わりに加入したのがBackyard Babiesのドレゲンというのもなんか予定調和的な展開な気もしたけど、まあ依然としてその筋のスーパーバンドと言っていいだろう。
ホーンズ・アンド・ヘイローズ 【ボーナス・トラック4曲収録】 マイケル・モンロー ビクターエンタテインメント 2013-08-20 by G-Tools |
■前作は意外と評価が高かったみたいなんだけど個人的には今ひとつだったのね。マイケルのソロに(や、数々のユニット)にはずっと「曲がよくない」という根本的な問題がつきまとっておりまして、前作もその粋を出ないなーと思ってたのです(ただ、やはりハノイ解散後にアンディ・マッコイが結成したGrease Helmetのアルバムは第一印象は冴えなかったんだけどこないだ聞き返したらけっこう良かったので、今聴くと違うかも)。
■で、おそらくドレゲンがどのくらい曲作りに参加するかで今作の出来は決まるんじゃないかなーと思ってたわけですが、結論から言うと今回はなかなかいいと思います! 後期BYBにも通じるポップパンク的なロックンロールを主体に(家で聴いてたら妻に「馬鹿っぽいの聴いてるね」って言われましたが、まあそれだけ若々しいってことですよ)、勢いを削がない程度にレゲエっぽいリズムをフック的に交えたりソウル系の曲(しかしテンポは速い)も混ぜたりといったベテランらしい小技も効いている。
■ライナーによるとドラムをのぞく全員が作曲に関わっており、バンドとしても充実してるんだろうなーというのがうかがえるので是非来日もしていただきたい。あと、マイケルはいつもカバーがかっこいいのだけど、今回は日本版ボーナストラックにしかカバーは収録されておらず、しかも70年代にフィンランドで活躍したパブロック?バンドのカバーという渋い選曲。これがまた実にかっこいいので日本版を買うのがいいと思います。
原曲
■つか、どうせなら今のメンバーからスティーヴをアンディに変えて第3期ハノイ・ロックスにしてくれんもんかのう……
投稿者 junne : 2013年09月03日 12:10
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