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2015年01月28日
David Bowie Is at 新宿ピカデリー
■ロンドンでおこなわれたボウイ先生の大回顧展のドキュメンタリー。はじめにキュレーターの二人が出てきて展覧会の趣旨を説明した後、展示の紹介を通してボウイの業績を紹介、合間にゲストのトークや会場の観客のコメントが入る、というような構成。
■序盤は無名時代のあれこれなのだが、物持ちのよさに驚く。子供時代に買ったものとかちゃんととってあるのね。自筆の作詞メモなんかもかなり貴重。曲を聞きながら推敲したあとの残るノートを見る、なんていうのはなかなかできない経験だろう。
■メモの類で興味深いと思ったのは、『Diamond Dogs』に関するもの。もともとは映画として構想されていたもので、かなり細かく絵コンテみたいなものが書きためられている。
『Diamond Dogs』はオーウェルの『1984』に影響されているというのはよく言われていることだが、こうしたメモに描かれたハロウィーン・ジャックやその他のキャラクターたちを見ていると、かなりバロウズっぽいなと改めて思う。前から思ってたんだけど。
■いろんなひとが口々に語るのが、テレビで「Starman」をやった時のインパクト。あれで人生変わった、みたいなことを言うひとが次々に出てくるの。はたして自分にそんな経験はあるだろうか。んー、あるとしても音楽じゃない気もするな。
■ゲストで印象的だったのは山本寛斎。ジギー時代の衣装の数々で有名だが、ボウイとのなれそめのエピソードはなかなか面白かった。拙い英語ながら会場の爆笑を呼んでおりました。ちなみに衣装もさまざまな時代のものが展示されており、変わりゆく様と、その中でも一貫したところが確認できる。
■映画俳優としてのボウイについて着目したコーナーも。『地球に落ちてきた男』がメインになるのは当然ながら、『ラビリンス』を大フィーチャーしてるのは個人的に嬉しい。あれでボウイに興味をもった若いファンも多いということなのだけど、実際マイ・ファースト・ボウイもあれなのだ。小学生の時に『ラビリンス』を見に行って、魔王役のボウイが実にかっこよく、当時描いてたマンガに早速登場させたものである。
■選曲に微妙に疑問がある(「Rock'n'Roll Suicide」ばっかなんであんなに何回も、とか)とか細かいことはいろいろあるし、特別価格2500円てのがどうかというのは実際ありますけども、基本的には大変面白い映画だったと思います。あとは展覧会が日本に来るのを祈りつつ、カタログの邦訳をめくっていろいろ反芻しようかね(今はずいぶん高値で取引されているようだ。買っといてよかった)。
デヴィッド・ボウイ・イズ ヴィクトリア・ブロークス ジェフリー・マーシュ 野中モモ スペースシャワーネットワーク 2013-07-10 by G-Tools |
投稿者 junne : 2015年01月28日 14:14
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