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2015年04月24日
【16枚目】Johnny Thunders / In Cold Blood
■ジミー・ミラー録音によるスタジオ録音5曲とライブ録音10曲を収録したCD。高校時代、マイ・ファースト・ジョニー・サンダースがこれだった(ドールズは聴いてたけど)。UP-BEATやZiggyからハノイ・ロックスまで、中2〜中3にかけて好きになったアーティストたちがこぞって「影響を受けた」と言われている存在。それがニューヨーク・ドールズでありジョニー・サンダースだったのだ。
■ちなみにジョニーは後にZiggyのアルバムでゲスト参加した際に「ジミー・ミラーはこうやってた」と言ってトイレにアンプを持ち込んで演奏したらしい。リバーブ効果を得たかったらしいのだが。
■で、学生時代にこれが『Hurt Me』と一緒に国内版リリースされまして、「これは聴かなきゃ!」と喜び勇んで購入した訳なんですが。正直最初は「?????」。「パンクの元祖」と言われてルー・リードのベスト盤を買った時に匹敵する難解さだった。まず、このヘナヘナなボーカルは何だ?演奏とか録音も子供心にもずいぶん荒っぽく聞こえた。ジャンキーのロックっていうのはこういうことなのか?と思った。まあそれは間違ってないと思うけど。
■ライブのほうは「Too Much Junky Business」「Sad Vacation」「Do You Love Me」などを含みつつ「Chinese Rocks」や「Born to Lose」は入ってないという独特な選曲。演奏はもちろん雑だがかっこいいと思う。
■『LAMF』や『ソー・アローン』から入ってそこで止まっちゃうよりは、入口がこれでよかったんじゃないかといまでは思っている。ぼくはわりとロックバンドは下手で荒っぽくて音が悪いほうがいい、とか思ってるところがあるのだが、そのルーツとなっている音源のひとつがこれなんじゃないかと思う。これがなかったら90年代にロウファイに出会った時にも、ひっかからずスルーしてたんじゃないかな。人生的にはそっちのほうが正解かもしれないけど。今思えば、90年代のドラッグ・シティから出ていたロウファイロック/フォークの感じに通じるものがあると思う。たとえばロイヤル・トラックスあたりは明白だけど。
■高校時代、ジョニー・サンダース最後の来日公演を見逃したのは今でも悔やんでも悔やみきれない記憶だ。たぶん、いま自分がこれだけライブ通いをしているのは、あの時の後悔が尾を引いていて「観られる時に観ておけ!」と強く自分に言い聞かせているというのもあると思う。いやほんと実際、ミュージシャンなんて(でなくとも)いつ死ぬかわからないんだからね、ちょっとでも興味があれば観られるうちに観といたほうがいいですよ。「またいつでも観れる」とか思わないほうがいいって絶対。
■ということで、生で観ることの叶わなかったジョニー・サンダースのドキュメンタリー映画が今週末から公開なので、見逃さないようにしたいと思いますよ。前売は買ってあるからね!
イン・コールド・ブラッド ジョニー・サンダース テイチクエンタテインメント 1996-07-21 by G-Tools |
L.A.M.F (紙ジャケット仕様) ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ TWO CHILDREN RECORDS 2001-12-27 by G-Tools |
ソー・アローン ジョニー・サンダース ダブリューイーエー・ジャパン 1998-02-25 by G-Tools |
投稿者 junne : 2015年04月24日 02:11
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