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2015年02月13日
【1冊目】【2冊目】湯浅学『ボブ・ディラン ロックの精霊』、萩原健太『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』
■「1000枚紹介する」に続けて「1000冊紹介する」もスタートするよ。まずはいきなり2冊紹介だ。
■湯浅学と萩原健太というベテラン音楽評論家によるボブ・ディラン伝。湯浅さんのほうはいかんせん新書なのでボリューム的に物足りないうらみはあるものの、その代わりにコンパクトにまとまっててありがたい。
■ボリュームと熱量でいうなら断然萩原健太さんのほう。本当によく調べられているなと感心する一方で、作品ごとの好き嫌いがものすごくはっきりしてて面白い。「ブートレッグ・シリーズ」のこともしっかり触れてくれているのもいいですね。実はぼくが最初に買ったディランの音源は未発表曲ボックスの『ブートレッグ・シリーズ第一集〜第三集』だったので(我ながら何故!?って感じ)、この本があればようやくこの3枚組の世界に踏み込んでいくことができそうだ。
■当たり前だけど注目するポイントが微妙に違ったりもするので、この2冊を見比べながら順番にディランの作品を聴いていく、というのがいちばんいいと思う。
■実際、今後、これらの本を傍らに置いてディランの作品の数々を聴くということができるのは幸せなことだ。ぼくはこのところ、これらを片手に初期作品から聞き直しているところ。ていうか初期作品とベスト盤くらいしか聴いたことなかったので、これからちょっとずつ聴いていくという楽しみができてありがたいと思っている。
■しかしどうせだったら萩原健太氏にはエルヴィスでお願いしたいところではある。湯浅さんにはいろいろ書いてほしいけどまずはザッパだろうか(と思ってたらエレキングブックスからサン・ラの本が出ましたね。その手があったか!)。
ボブ・ディラン――ロックの精霊 (岩波新書) 湯浅 学 岩波書店 2013-11-21 by G-Tools |
ボブ・ディランは何を歌ってきたのか (ele-king books) 萩原健太 Pヴァイン 2014-08-06 by G-Tools |
Shadows in the Night Bob Dylan Sony 2015-02-02 by G-Tools |
投稿者 junne : 2015年02月13日 00:50
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