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2010年07月28日
7/24 大甲子園@Ain't It Fun 5周年スペシャル
■ここで告知するのを忘れてたけど、先週土曜はAIF5周年にお招きいただいて大甲子園のGIGをやってきたよ。ちなみにAIFのサイトにお祝いメッセージを寄せております。
■リハを終えて一人アウトブレイク近くのココイチに赴いたところ、対バンのロックンロールサービスのリズム隊のお二人が。ビールと期間限定メニューのグリーンカレーを注文し、しばし談笑。ちなみにグリーンカレーはもうちょっとココナッツがきいてるほうが好みかな。
■久々にステージが広いということもあり、今回は比較的動きやすい衣装で臨んだ。内容的にはまあまあだったんじゃないかしら。気心の知れた共演者たちに囲まれて終電までがっつり打ち上がってきましたよ(打ち上げ自体は朝まで続いてた模様)。カメラ忘れたので写真は今回全然なし。誰かアップしてくれてる人がいたらまたお知らせしますね。
投稿者 junne : 09:25 | コメント (0) | トラックバック
2010年07月13日
Jandek on 地上波
■町山智浩さんがTOKYO MXでやっている「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」という番組は普段ついつい見逃してしまうのだが、タイトルどおり日本で公開されない主としてドキュメンタリーの映画を放映する良番組。尺の関係でだいたい二週に分けての公開になってしまうのが難点なのだが、なかなか貴重な作品をちゃんと字幕つけてやってくれるのでありがたい。
■で、先週は「JANDEK on Cornwood」。そう、JANDEKのドキュメンタリーなのだった。昔は雑誌とかだと「ヤンデック」って表記だったけど、今は「ジャンデック」みたいね。すごく大雑把に言っちゃうとアシッド・フォークに分類されるのであろうか。ダラダラと弾きっぱなしみたいなギターと亡羊とした歌。こんなの↓。
■長年人前に姿を現さず、私書箱宛経由の手紙でしか連絡手段がないという謎の人物。その正体については諸説あるが今もって不明。なんか最近普通にライブやってるってうわさを聞いた気もするけどよく知りません。一枚だけアルバム持ってたんだけど無くしちゃったなあ。売ったのかなあ。ディスコグラフィ的なものを見てもどうでもいいような印象に残らないジャケばっかなのでどれだったかわかりません。
■んで、自主制作でアルバムをリリースし続けてるうちに女性ボーカルやドラムも登場してファンに衝撃を与えたりしているのだが、それらもメンバーについても正体はまったくもって不明。今週放映の後半部でそんなジャンデックの謎にいよいよ迫る!らしい。なんかもう川口浩探検隊みたいなノリ。
■なお、ジャンデックについて日本語で読めるものとしてはまずはMapさん発行の「Songs In The Key Of Z」。
ジャンデックに限らず、シド・バレットに始まるアウトサイダー・ミュージック全般を扱った、400ページに及ぶ大著であります。他にもたくさん面白い人が出てくるので必読。MapさんでもLilmagさんでも売ってるよ。
■あと「Sweet Dreams」誌の創刊号でもジャンデックの充実した特集記事が載ってるんだけど(ジャンデックがライブをやったって話しはここで読んだ気がするがよく覚えてない)、残念ながら現在は品切れみたいですね。
■ちょうど今作ってる本の中である意味アウトサイダー・アート的といえる映画作家の話が出てきたりするので、その辺ともシンクロして個人的にすごく興味深かった。ということで、「Songs In The Key Of Z」を読んで今週の後編に備えるといいと思うな。
投稿者 junne : 14:36 | コメント (0) | トラックバック
2010年6月に読んだ本
■うわ、もう13日! 6月はなんとなく映画が観たいぜモードになってたので、映画の本が多かったな。
●三浦俊彦『可能世界の哲学―「存在」と「自己」を考える』
5月の三浦俊彦特集の続き。タイトル通り、「可能世界」についての諸説を検討した本。丁寧に読めば何とかついていけた。これ読んでから『虚構世界の哲学』を読み返すともっと面白いかもという気もしたけど、そんな気力は今のところない
●五所純子『スカトロジー・フルーツ』
面白い! んー、なんか女寺山修司みたいな印象を受けました。寺山についての文章も載ってるし、基本的にだいたい「何かについて」書いた本なのでそういう意味では「批評」なのかなという気もするのだが、むしろそれが自分の表現になってるあたりが寺山的というか。
●淀川長治『私の映画教室』
普通に勉強になる。
●「Coyote (コヨーテ)No.29 特集:サンフランシスコ・クロニクル」
ブローティガン再読したくなった
●「季刊 TRASH-UP!! vol.5(雑誌+DVD)」
今もっとも熱い雑誌の一つ。巻頭にレジデンツ特集。そろそろ新しい号が出る頃ですね。
●山田宏一『美女と犯罪 映画的なあまりに映画的な』
タイトル通り「美女と犯罪」をめぐる映画史。山田先生の文章は愛があっていい
●上野千鶴子『スカートの下の劇場』
●上野千鶴子『性愛論〈対話篇〉』
何気に昨今の草食男子・肉食女子を予見したような箇所が興味深かった
●桜庭一樹『お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)』
桜庭一樹は実は読書日記が一番好きかも。読みたい本が増えまくり。
●楳図かずお『恐怖への招待』
恐怖論、創作論、自伝(半世紀)。創作ノートが貴重かも。最初にプロットとかかなりノートつけてるのね。
●若松孝二『若松孝二・俺は手を汚す』
先月読んだ『興行師たちの映画史』で、足立正生とかと違って若松は確固たる政治思想とかがあるわけではなく、基本的にはエクスプロイテーションだっていう主旨のことが書いてあったんだけど、これを読むとなるほどそのとおりだなと思う。無類の面白さ。
●ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち〈上〉』
メキシコの若き前衛詩人グループ「はらわたリアリスト」をめぐる「藪の中」的な小説。超面白い。今下巻を読んでます。
●蓮實重彦・武満徹『シネマの快楽』
対談集。シネ・ヴィヴァンでの対談シリーズが基になっている。取り上げてる映画が時には二人からケチョンケチョンにされてたりして、小屋の人もハラハラだったろうなと思う。
■なぜか河出文庫が多かったね。