« 2008年02月 | メイン | 2008年04月 »

2008年03月31日

Alice Cooper

■3/25@新木場スタジオコースト

■なんと17年ぶりの来日。前回来たときは「Poison」の大ヒットを飛ばして勢いのあった時期で、ぼくは当時高校生だった。当時のギターはリッチー・コツェンで、こないだのストーンズ来日公演で前座で出てきてガンダムの歌とかやってたなあ(笑)。

■会場入りがギリギリになっちゃったので、フロアに入ると既に客電は落ちている。おお、緞帳にアリスのシルエットが!なんか戦ってる!いきなり寸劇だ(笑)!なんかもうこれだけでうれしくなっちゃったわけだが、以降も2曲目からいきなり「No More Mr.Nice Guy」。で「Under My Wheels」「I'm Eighteen」とキラーチューンを連発。アリスのルックスも遠目には17年前とあんま変わらない。ステッキやら松葉杖やらを振り回して見栄をきりまくってて、もうかっこいいったらないですよ。

■中盤で新らしめの曲を固めておいて、本編後半は「Welcome to My Nightmare」な世界に突入、メドレー的に5~6曲かけて大立ち回りを演じ、赤ん坊を殺し、拘束衣を着せられ→そして絞首刑!前回はギロチンにかけられてたわけだけど、今回は絞首台に吊るされて(ちゃんとブラブラぶら下がってけど、あれはどうやってたんだろ。フックとか使ってるんだよね、たぶん)台ごと退場→残ったメンバーで「I Love The Dead」大合唱→暗転、ベルが鳴り響き「School’s Out」!当然大合唱!

■アンコールでは「Billion Dollar Babies」→「Poison」→「Elected」で、サーベルに突き刺したドル札をバラまいて終了。うーん、「Poison」だけいまいち歌えてなかった感が。ヒット曲とはいえ正直曲調的にも浮いてるし、無理してやんなくてもよかったんじゃ。「Steven」とかはばっちり声出てたし、他の曲もちゃんと歌えてたもんなあ。とはいえたっぷり2時間、最高に楽しいショウでした。某友人が「アリス・クーパー・ショウを見ずにロックを語るとこなかれ」と言ってたが、それもうなづける気がする。

■ところで寸劇に登場した女性ダンサーは、バク転とかしまくりですごいアクロバチックに大活躍だったんだけど、これがどうもアリスの娘らしいですな。そしてドラマーが「こいつ上手いのはわかるけど、ツーバス踏みすぎでうぜえよ」とか思ってたら実はエリック・シンガーだと判明してびっくりした。

投稿者 junne : 13:50 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月28日

AIF最終回&P.R.O.M.#31終了しました!

■先週の土日(3/22~23)はオール→翌夕方にもう一本、という強行DJスケジュール。

■まずはAIF。征露丸Xはやっぱり楽しいなあ、マツイくんのうどんは旨いなあ、小野島さんの電気特集は反則だなあと、ゲスト陣に注意が向いちゃいつつ、レギュラー勢の DJもいい感じで、ぼくのDJもなかなかよかったんじゃないかなというかSEX-Virgin Killer-をかけれたので満足です。

■で、ジョナサンにもよらず帰ってすぐ寝て、昼過ぎにはもう起きて夕方からはPROMでした。えーと、集客はなかなか厳しいものがあったけども、内容的にはそれぞれになかなか良かったんじゃないかと。ていうかPROMマグ最新号の豪華連載陣(パン山さん&kenma)が最高なのでみんなゲットするといいと思うな。そして次回はみんな来るといいと思うな。

1st set
Paul McCartney / The World Tonight
E.L.O. / Livin' Thing
Lou Reed / New York Telephone Conversation
Francoise Hardy / J'suis D'accord
April March / Laisse Tomber les Filles
Two Lone Swordsmen / Purist Fist
Brent Arnold / Standing (Light of Sound)

2nd Set
DJ Jazzy Jeff & Fresh Prince / Ring My Bell
Busta Rhymes / As I Come Back
イルリメ / イルリメ No.5(やけのはらremix)
ECD / ナイトトレイン feat. イルリメ
Buck-Tick / スピード
Auto-Mod / Belzebuth
Killing Joke / Whiteout
David Bowie / Dead Man Walking
Blowfly / R Kelly in Cambodia
Fishbone / Pressure
Mute Beat / Hat Dance

3rd set
The Specials / Little Bitch
SA / Get Up Warriors
The Willard / Prankster A Go-Go
Horror Pops / Miss Take
Battle of Ninjamanz / Please Don't Touch
Jighead / Moon
Laughin' Nose / Laughin' Roll
Smash Your Face / Over Flow
7 Seconds / 99 Red Balloons
Dead Kennedys / Viva Las Vegas
The Loods / Loud Machine
The Jam / Beat Surrender
Ike & Tina Turner / River Deep, Mountain High
The Rolling Stones / Doo Doo Doo Doo(Heartbreaker)

投稿者 junne : 16:16 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月27日

高橋悠治『言葉をもって音をたちきれ』

■近著を読む前に、『たたかう音楽』と一緒に図書館で借りてきた本を。こちらのほうがさらに前に書かれたもので、72~74年くらいの間に書かれた文章が集められている。これが最初の単著とのこと。

■音楽にまつわる様々な制度(社会的・文化的な意味でも美学的な意味でも)が、やはり舌鋒鋭く批判される。そしてその問題意識はおそらくその後より社会運動的な内容となった『たたかう音楽』にも通底しているものだ。で、最近の「音響」とか「音響的即興」にも通じるような問題意識もここで既に出てきていたりして、非常に興味深い。

投稿者 junne : 15:21 | コメント (0) | トラックバック

今村仁司『貨幣とは何だろうか』

■94年刊。ソ連をはじめとする共産圏の崩壊がまだ記憶に新しかった時期にかかれたものだな、というのが随所からうかがえる。「貨幣とは何か」ということについて、経済学的見地ではなく哲学的見地から考えた本。

■貨幣の持つ「媒介」という役割は人間にとって根源的なもので、それは「文字」も同様であるとし、ルソーに代表される西洋哲学の文字批判・貨幣批判=「媒介」批判を批判する。媒介物をなくすことは人の持つ暴力性が剥き出しになることにつながり、その例がスターリンやポル・ポトだ、という。なんか飛躍がある気もするが。ていうか議論の前提として提示される「貨幣と『死の観念』は関係がある」という考え方がそもそもいまいちピンと来ないというか、よくわからない。

■ともあれ、3章および4章で書かれている、ゲーテ『親和力』とジッド『贋金つかい』を「貨幣小説」として読む、という試みは大変面白かった。文芸批評として普通に面白いと思う。

貨幣とは何だろうか (ちくま新書)貨幣とは何だろうか (ちくま新書)
今村 仁司


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

投稿者 junne : 13:25 | コメント (0) | トラックバック

Naruyoshi Kikuchi Dub Sextet

■3/18(Tue)@東京キネマ倶楽部

■鶯谷という場所柄とはえらく乖離したラグジュアリーな会場がまず印象的。なんでも、もとはダンスホールだったらしい。メンバーはなんか金色のカーテンを開けて階段からステージに降りてきたよ。

■肝心のライブはといえば各メンバーの力量がさすがに大変なもので、特にツアーファイナルということもあってかかなりの熱演だったと思う。特にトランペットとドラムの若手組が凄い。坪口さんは自分のトリオでも使ってたループディレイを駆使しててこれがまたすげえ。アルバムより全然いいと思ったので、またライブがあれば是非行きたいなと。

投稿者 junne : 12:29 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月24日

高橋悠治『たたかう音楽』(晶文社)

■76~77年に集中的に書かれた文章を集めたもの。タイのクーデターや在日朝鮮人の運動などと絡めつつ、運動の場において歌、音楽が力を持ちうるとしたらどういうものなのか。そしてそういった力を持つに至っていない日本や欧米の文化状況を舌鋒鋭く批判する。
■いろんな意味できわめて70年代的な文章だと思うのだけど、では現在この問題意識はどのようになっているのか。実は現在においても全然通用する話をしてたりもするように思えるだけに、今の著者の考えも知りたい気がする(ので、近著も読んでみようと思った)。

■そして、「運動と音楽」「運動と歌」という話でいうと、「言うこときくよな奴らじゃないぞ」は実にエポックメイキングな曲だったんじゃないかなあと思ったりしましたよ。
■この本自体は現在は絶版になってると思うけど、たぶん平凡社ライブラリーのコレクションに入ってるものが結構あるんじゃないかと。

高橋悠治|コレクション1970年代 (平凡社ライブラリー (506))高橋悠治|コレクション1970年代 (平凡社ライブラリー (506))
高橋 悠治


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

投稿者 junne : 18:05 | コメント (0) | トラックバック

大甲子園GIG終了しました!

■対バンの皆さんがいちいちかっこよかった3/18@新大久保EARTHDOM、遅ればせながらありがとうございました!

d080324a.JPG

■が、うーん、自分的には結構悔いの残る演奏だったな……。次回はがんばります!これに懲りずにまた来てくださいね!写真はガキデカです!あいかわらず最高すぎる。

投稿者 junne : 12:33 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月21日

佐藤優『国家論 日本社会をどう強化するか』

■年末年始に続けざまに読んだ萱野稔人の著作の数々との関連性や、いとうせいこうが絶賛してることもあって興味を持っていた本。なるほどこれは面白い。

■基本的に著者の前提として国家とは基本的に悪であるという考えがある。暴力をコントロールし、官僚を通じて収奪を行うのが国家である。この辺の認識は『カネと暴力の系譜学』なんかとも通じるものがある。

■そこで国家の暴走を防ぐにはどうしたらいいのか、という話が本書では展開される。簡単に言っちゃうと「国家」と「社会」は別物なので、「社会」を強化することで「国家」を牽制しましょうっていうことだと思うのだけど、そういう話を進めるにあたって参照するのが前半ではマルクス『資本論』および宇野弘蔵、後半では柄谷行人のアソシエーション論およびカール・バルトの神学。特に後半やや観念的な話になりすぎてね?という気もしなくもないが、それでも随所にアクチュアルなたとえ話が入ってくることからある程度具体性を持って読むことはできると思う。これはねー、結構な収穫だと思うな。

国家論―日本社会をどう強化するか (NHKブックス 1100)国家論―日本社会をどう強化するか (NHKブックス 1100)
佐藤 優


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

投稿者 junne : 13:20 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月20日

P.R.O.M.#31

P.R.O.M. #31

□日時:3月23日(日曜) 18:00~23:00 
□場所:三軒茶屋Chrome
□料金:1500円 w/1d
□DJ:tag,junne,omo*8

■前日のAIFから続けて日曜夕方はP.R.O.M.です!オール明けのテンション(高いか低いかはその時になってみないとわからない)でお送りするよ!三茶で乾杯だ!

投稿者 junne : 20:04 | コメント (0) | トラックバック

AIN'T IT FUN Vol.15

■AIN'T IT FUN Vol.15

□日時:3月22日(土)23:30~4:30
□会場:四谷OUTBREAK!
□料金:2,000円(w/1drink)※半券にて再入場可能
□regularDJ:とみぃ、津田大介、junne、あまなつ、showhey
□guestDJ:小野島大(音楽評論家)
□LIVE:征露丸X
□VJ:キキ
□featuring:DOPING PANDA time! (40min)
□free UDON!(手打ちうどん)
□ブログ:http://blog.livedoor.jp/aint_it_fun/
□mixiコミュ:http://c.mixi.jp/aif

隔月でお送りしてきたAIFはとりあえず今の形では終了。ということでフリーうどんや豪華ゲストを招いてにぎにぎしくお送りしますよ

投稿者 junne : 20:03 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月19日

チェルフィッチュ『フリータイム』

■チェルフィッチュの舞台は前から見たい見たいとは思ってたのだけどなかなかタイミングが合わず(というか、演劇の公演情報を集める習慣がないんだな、単純に)、今回が初めての観劇。先週木曜(3/13)に行ってきました。

■なんか手法が面白いという話をよく聞くんだけど、それはまあもちろん本当なんだけど、それより何より内容が普通にすごく面白かった!アフタートークで飴屋法水さんが指摘してたことで、誰が誰を演じる、というのがはっきりしていない(一人の役を複数の役者がやったりする)にも関わらず、その「役」がちゃんと観客の心に残る。しかもそれを演じてる「役者」の存在も心に残る。これって普通に「演劇」として(戯曲も演出も)優れてるってことなんだろう。

■朝のファミレスの一場面、出勤前に必ずそこで30分「自分の時間」を持つことにしてる派遣OL。平日朝のシフトで入っているウェイトレス。窓際の席でダベっている若い男2人。ある種社会派ともいえる、普通にやるとちょっと微妙なことになりそうな内容だったりもしつつ、ちゃんと「希望」を提示している感じもすごく良かったと思う。

投稿者 junne : 13:02 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月18日

ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』

■『路上』というタイトルで出ていた旧訳(河出文庫版)を読んだのはたしか学生時代。正直そのときはピンと来なかったというか、「タルいなあ」という印象しか残ってない。というかそもそも印象に残ってないかも。そのまま「ケルアックは退屈」というイメージが自分の中でついてしまった。

■が、各方面で今回の青山南による新訳『オン・ザ・ロード』が絶賛されているので再挑戦。そしたらこれがすげえ面白いの!まず全然印象が違うのが、ディーンが車をかっ飛ばす場面の疾走感。とにかくこんなにスピード感のある小説だとは全然思わなかった。

■そしてビバップ時代のジャズの現場を捉えた熱気あふれる描写。これはまあ、旧訳初読時にはあんま興味なかったから印象に残らなかったという可能性もあるけど。場末のクラブで若いミュージシャンたちがすげえぶっ飛んだビバップを演奏している様がすごく活き活きと描かれている。これだけでも読む価値はあると思う。

オン・ザ・ロード (世界文学全集 1-1) (世界文学全集 1-1) (世界文学全集 1-1)オン・ザ・ロード (世界文学全集 1-1) (世界文学全集 1-1) (世界文学全集 1-1)
ジャック・ケルアック 青山南


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

投稿者 junne : 12:32 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月17日

明日!!

□"EARTHDOM presents ZIGZAG-east-"

■日時:3/18(火)open.18:30/start.19:00
■会場:新大久保EARTHDOM
■料金:adv.1500yen/door.2000yen(別途ドリンク代500円)
■出演:
・GAKIDEKA
OFF SEASON(HIKO from GAUZE,ITO from Optrum,KURAMOCHI from KURO PIPE)
・ミヤマGT
大甲子園
・FIREBIRDGASS
etc
DJ:“昭和枯れすすき”dj.Fashion,HIROSHI from 3x1x5

昨日一昨日とビシっと練習して準備は万端です!曲数も過去最多、新曲も用意してお待ちしております。
平日の7時スタートしかも出番は初っ端ということで会社員には敷居が高いかと思いますが、まあ他のバンドもかっこいいからさあ。

ということで、お越しいただけそうな方、まだわかんないけど行けたら行くよという方はご連絡いただければ前売りのリストにお名前を入れておきますのでどうぞよろしく!

投稿者 junne : 11:07 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月07日

SEX-Virgin Killer- / SEX or Die

■昨年(周りで)大いに話題を呼んだ東京の若手ビジュアル・メタル・コアっていうか要するに初期X系バンドがSEX-Virgin Killer-。ビジュアル系シーンでもメタルシーンでもハードコアシーンでも、どこへいっても浮いているという、逆にいうと唯一無二な存在感(アンチノックで対バンが屍とかなのに最前列にビジュアル系のお姉ちゃんが並んでたりするんだよ!)。音源は無料配布カセットしかなかった彼らだが(DVD-Rも作ってたらしいのだがこちらは未入手)、ついに待望のCDをリリース!

■当然ながらカセットより全然音がいい。さらに一聴して「おおっ」と思うのが、上手くなってる!ってこと。わりとドラムがバタバタした感じなのが味わい深かったんだけどそれもかなりビシっとしてるし、随所で決まりまくるX的ツインリードもいちいちかっこいい。ジャケもイカすし、これはマストバイではないでしょうか。

SEX OR DIESEX OR DIE
SEX-virgin killer-


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

投稿者 junne : 12:33 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月06日

大甲子園GIG

■もう3月ですが今年一発目の大甲子園GIGのおしらせです!

□"EARTHDOM presents ZIGZAG-east-"

■日時:3/18(火)open.18:30/start.19:00
■会場:新大久保EARTHDOM
■料金:adv.1500yen/door.2000yen(別途ドリンク代500円)
■出演:
GAKIDEKA
・OFF SEASON(HIKO from GAUZE,ITO from Optrum,KURAMOCHI from KURO PIPE)
http://www.youtube.com/watch?v=MsiJFrRN6_U
ミヤマGT
大甲子園
http://www.youtube.com/watch?v=oKSeH7qet38
FIREBIRDGASS
etc
DJ:“昭和枯れすすき”dj.Fashion,HIROSHI from 3x1x5,etc

なかなか強力というか濃いラインナップかと。よろしくお願いします!

投稿者 junne : 09:49 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月05日

爆音映画祭!

d080305.jpg

■おなじみバウスシアターの爆音上映、今度は1週間にわたる「爆音映画祭」ってことで、現在上映作品のリクエストを募ってる模様。必ずしも票数の多いものがかかるってわけでもないんだろうけど、これは楽しみですな。ぼくもちょっと考えてリクエストしてみます。応募は3/9まで(メモ)。

■というかその前に、今月から中原昌也セレクションによる爆音上映というのがありますな↓。22のオールはAIFのため行けないので残念。デスプルーフとか超観たい。

3月22日(Sat.)22:00~ オールナイト

『要塞警察』
『ゾンビ』
中原昌也が選ぶシークレット爆音映画2本
ゲスト:阿部和重

3月23日(Sun.)-4月4日(Fri.)21:00~ レイトショー

『レディ・イン・ザ・ウォーター』3月23日(Sun.)〜26日(Wed.)
『ゾンビ』ダリオ・アルジェント監修版3月27日(Thu.)〜28日(Fri.)
『デス・プルーフ』3月29日(Sat.)〜4月4日(Fri.)

投稿者 junne : 18:21 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月01日

マイク・デイヴィス『自動車爆弾の歴史』

■同じ著者の『要塞都市LA』『感染爆発―鳥インフルエンザの脅威』と面白かったので続けて読んだ『自動車爆弾の歴史』。タイトルどおり、自動車などの乗り物に爆弾を積むという形のテロリズムが20世紀に生まれ、それがどのように発展して今に至るのかというのを詳細にまとめた本。

■強硬なシオニストたちがイスラエル建国前後に採用した戦術がパレスチナゲリラによって発展的に継承されてたり、敵味方を超えてテクノロジー(爆薬の種類とか)と戦術(車の種類とかターゲッティングとか)が受け継がれ発展していく様子というのはなかなかすげえもんだなあと思う。あと、それに対する政府等の国家機関や大企業といった、自動車爆弾攻撃の対象にされる側にいまひとつ危機感や認識が足りてなかったり、対策がピントはずれだったりっていうのを指摘してまわる語り口は『感染爆発』とも非常に近いものがあって、これっていうのはもうこの著者のスタイルなんだなあと思った。

自動車爆弾の歴史自動車爆弾の歴史
マイク・デイヴィス 金田 智之 比嘉 徹徳


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

投稿者 junne : 15:53 | コメント (0) | トラックバック